◆ 2022/02/18(金)
これはいわゆる「当て逃げだ」。事件だ。警察沙汰だ。ゆるせない!あの男っ!!・・・いや。
・・・
前の戯言にも書いたけど、わたしはランニングが趣味だ。趣味というより、健康のため。家庭の事情もあり、いまやなんちゃってノマドワーカーとして家にいることが多い。会社勤めのときは毎日、通勤で歩いていた。本来は余裕で電車通勤の距離なんだけど、コロナを理由に電車の密を避けるため片道90分の距離を歩いていた。
コンディションによって、ウォーキング・ジョギング・ランニングをいろいろ混ぜながら、ラジオ聴いたり、その日の気分のプレイリストを組んでなかなか楽しいルーティーンになっていた。歩くということは瞑想するのと同じでけっこういろんなことを考える。思考の深層にストンと堕ちることは実はとても有意義なことで、忙しい日常ではなかなかそんなチャンスはない。
「通勤」という日常が現在は無くなってもその習慣は継続したくて日々走っている。
ランニングコースの土手。その道中のこと。歩道とガードレールは狭く、人がすれ違うのは少しかわさなければいけないくらいだ。向こうからスピードを上げて突入してきた自転車。40代くらいの男性か。すれ違うときも減速するそぶりもなく、ハンドルが「ドフッ!」っとわたしの右腕をはねた!左側の植栽へと身体がもっていかれるほどの重い一撃。自転車は何もなかったかのように、そのままさらに加速して消えていった。
右腕はジンジンと痛い。「アンニャロ〜」と思いながらも鈍痛がひいてくるとともに心に沸いた少量の怒りもスッとおさまって冷静に分析している自分もいた。「でもあの人、転ばなくてよかったな」と「ざけんな畜生」が交互にやってくる。
でもわたしが怒ったところで、彼には何の影響もない。この世に怨念とか呪いの力が存在するのなら別だけど。じゃあこれで心をみだしたらみだすだけ時間の無駄。わたしの不利益になるだけなんだ。せっかくの貴重で有意義な思考の深層の境地が邪念で侵食されるだけ。
そう分析が終了した瞬間からダークサイドの自分は消えた、腕の痛みとともに。心から「あの人が転んでケガしなかっただけよかったんじゃないか」と思いなおした。
時間にして「ドフッ!」から5秒くらいのこと。これもアンガーマネジメントのひとつ。むしろ怒りを沈められた自分をほめてあげよう。
ま、つぎに彼をみかけたときは心のなかで「ザキ」と唱えよう。
ひなた
■ よくよまれている記事 ■
catalog Kindle ゲーム・アニメ・漫画 セツヤク タノシム ドラマ 徒然戯言 日常 音楽
コメント