◆ 2022/02/22(火)
今日は「ニャンニャンニャンのニャンニャンニャンの日」ということなので、腐り豆のお話を。
「腐り豆」の起源は、大豆の稲作が始まった縄文時代まで遡る。現在の大豆は長い歴史の中で品種改良され続けたもので、縄文時代には気象の変化に弱く栽培はとても困難であり貴重なものだった。しかしある時、とある集落で那頭宇主大御神(ナトゥヌシオオミカミ)からお告げを受けた男が、大量の大豆を栽培することに成功した。
その話を聞きつけた土地神・禰魏杜枯嵐神(ネギトカラシガミ)。その素晴らしく出来の良い大豆を全て納めるよう命じた。伊兎曳社(イトヒキノヤシロ)に巣食う土地神は「七つ首・七間七尺(約14m)の大蛇の怪物」。各地の集落を襲い若い娘を次々に喰らい、とても恐れられていた。この命令に逆らえば土地神は激昂し、国中の集落が喰い尽されてしまうと、仕方なく命令に従った。
禰魏杜枯嵐神はその男の作る大豆が大変に気に入り「もっとよこせ、もっとよこせ」と要求はみるみる大きくなっていった。大豆は藁で袋を編み献上していたが、全て納めてしまうと集落の食料も尽き、飢え死にしてしまう。そう考え、集落の外れに小さな穴を掘りそこに秘密の蔵を作った。
ある年、長雨により甚大な不作が起きてしまい、献上する分の大豆も収穫できず土地神は酷く激昂した。「このままではこの国は土地神によって滅んでしまう」そう思い、仕方なく秘密の蔵に貯蔵していた大豆を献上することにした。しかし、困ったことに長雨の影響で蔵はすっかり浸水してしまい、藁に染み込んだ雨は大豆を全て腐らせていた。
「これでは献上できない、もう駄目だ」と絶望に打ちひしがれる男のもとに那頭宇主大御神からの再びお告げが下る。
— その腐った豆、土地神にそのまま献上しなさい きっと道が開けるでしょう —
そのお告げに男は悟った。「土地神に腐った豆を献上し、騙して食べさせ弱らせたところを討伐するのだ!」
男は各地の集落へ奔走し、若い衆を集った。そして武器を持ち土地神討伐へと向かった。
「土地神様。これはひと目みたところ腐った豆に見えます。においも少し強いのですが新しくできた最高の品種。これを食すともう土地神様の偉大なる力はもっともっと強大なものになるでしょう。そうこれは神通力を受けた神の豆なのです。」
そう伝えると土地神は空が震えるほど大きな声を笑い、その腐った豆を満足そうに平らげた。
「よし!あんな大量の腐った豆を平らげたんだ。無事なはずはない。若い衆よ!今だ!禰魏杜枯嵐神を討伐するのだ!!」
しかし思惑と否なこと、いや・・方便の通りになってしまった。土地神の力は更に強大になり力に満ち溢れていた。土地神はすっかりこの腐り豆の虜になり、男は土地神の要求に応えるため腐り豆の研究に勤しんだ。
これが「納めるための豆」これが「納豆」の始まりである。
・・・・・。
・・・。
・・知らんけど(笑)。
とにかく「納豆」を作ってくれた人、ありがとう。毎日食べてます。
(本当の納豆の起源には諸説いろいろあります)
ひなた
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